サッカーのトロフィー

■FIFAワールドカップトロフィー
初代のトロフィーは、フランスの彫刻家であるアベル・ラフレール(英語版)によって作られました。FIFAワールドカップを企画した時のFIFA会長ジュール・リメが寄贈し、その名を取ってジュール・リメ・トロフィーと呼ばれています。純銀製に金メッキ[1]で、高さ35cm、重さは3800g。勝利の女神が八角形のカップを支える形をしています。この初代トロフィーは、1943年に降伏したイタリアのローマに保管されていましたが、ローマを占領したナチスが、金採取の目的で探したがイタリアチーム関係者が命掛けで隠し没収を免れましたが、1966年のイングランド大会前に行っていた展示期間中に盗難にあいました。この時は数日後、子犬(警察犬)がロンドン郊外でトロフィーを発見して事なきを得ました。なお、2010年にイタリア・アルゼンチンのテレビ局国際製作で放送された「初代トロフィーの数奇な運命~ワールドカップ物語~」では、1966年の行方不明事件の犯人が元港湾労働者だった無職の男だったこと、また警察犬はこのトロフィー発見後に表彰(ペットフードなど贈呈)されたとする説も紹介されています。1970年にブラジルが3回目の優勝を果たしたとき、このトロフィーはブラジルに永久に渡されることになりました。しかし、1983年に再び盗難に遭い、犯人は逮捕されたものの、トロフィーそのものは未だ行方不明で、既に溶かされたとも言われています。そのため、現在、ブラジルに保管されているのはレプリカです。前述の番組では、ブラジルサッカー連盟の保管庫には盗難時鍵がかかっておらず警備員も1人しかいないという状況だったと紹介され、当時ブラジルのメディアでも大々的な社会問題として紹介されました。
二代目のトロフィーは、1974年に一般公募から選ばれた最優秀デザインを元にイタリアの彫刻家であるシルビオ・ガザニガがデザインし、ミラノの工房にあるGDEベルトーニ社によって作られました。マラカイト装飾入りの18金でできており、高さ36cm(14インチ)、重さ4970g(11ポンド)。「シュートを決め、『やったぞ!』と両手を挙げて走りながら戻って来る選手」2人が地球を支える形となっています。この二代目トロフィーは1974年の西ドイツ大会から使用されるようになりました。2002年の日本・韓国大会までにおいては、次回大会まで優勝国・地域が保管し、次回大会の開会式の時に返却され、これに代わってレプリカが授与されました。
三代目のトロフィーは、2005年にアジア大陸と陸続きとなっていた日本列島がきちんと独立した島になるようにデザインを微妙に修正したうえで作られました。また、高さが36cmから36.8cm、重さが4970gから6175gへと、少し大きくなりました。この三代目トロフィーは2006年のドイツ大会から使用されるようになりましたが、表彰式直後にFIFAによって回収・保管されることとなり、優勝国のサッカー協会にはレプリカが贈られるようになりました。

Be the first to comment on "サッカーのトロフィー"

Leave a comment

Your email address will not be published.


*